※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各催しは延期・中止になる可能性があります。
◎井上靖が見た戦争
戦後八十年の企画展。二等兵、新聞記者、そして作家として戦争を書き続けた井上靖。『中国行軍日記』、自筆原稿「後送途上」(初公開)など、戦争に関する作品群や資料を展示。観覧料一般200円。会期は9月23日まで。井上靖記念文化財団後援。
会場=長泉町井上靖文学館(055・986・1771)
◎手塚治虫展
“漫画の神様”と称される漫画家・手塚治虫自身の生涯のほか、『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』、『火の鳥』、『ブラック・ジャック』をはじめ、手塚治虫の膨大な漫画やアニメーションの中から厳選した約200点の直筆原稿、セル画、絵コンテのほか、数々の愛用品なども併せて紹介し、作家が未来に託したメッセージを読み解く。企画製作は手塚プロダクション、製作協力は東映。会期は9月15日まで。入場料一般1,500円。
主催・会場=東京富士美術館
◎日本二胡学院発表会
日本二胡学院東京大塚教室の第16回発表会。楊興新学院長、楊雪副学院長および学院の生徒らが、「ルパン三世のテーマ,78」、「少年時代」、「アメージンググレース」、「昴」など全四十九曲を独奏、重奏で披露する。当協会後援。入場無料(全席自由)。問合せは同教室(03・6427・5402)まで。
日時=8月30日(13時開演)
会場=南大塚ホール
◎第14回井上靖記念館エッセーコンクール
中高生の文学への関心と資質を高めるとともに、詩人、作家の井上靖の作品を後世に読み継ぐことを目的に実施するエッセーコンクール。募集テーマは「月」。募集対象は全国の中高校生とこれに準じる年齢の方。締め切りは9月12日(必着)。入賞者八名が旭川市で開催される表彰式に招待され、最優秀賞、北海道新聞社賞など各賞が授与される。応募方法など問合せは、井上靖記念館エッセーコンクール係(0166・51・1188)まで。主催が旭川市教育委員会、井上靖記念館、北海道新聞社。井上靖記念事業実行委員会共催、井上康記念文化財団が後援している。
◎泉屋博古館・京都「中国青銅器の時代」
4つの展示室で構成。ギャラリー1では住友コレクションの中国青銅器から「虎卣」(殷後期・紀元前十一世紀)など選りすぐりの名品を展覧。ギャラリー2では青銅器の種類と用途を食器・酒器・水器・楽器に分けて紹介。ギャラリー3では殷周青銅器の文様・モチーフに焦点を当て、その魅力に迫るとともに、劇的な造形の背後にある当時の人々の思想や信仰の世界を探る。ギャラリー4では中国青銅器の影響力が東アジアへと広がる過程に注目し、日本列島で造られた青銅器も併せて紹介。ギャラリートーク「中国青銅器入門」(8月9日14時から)もある。同館主催。入館料一般1,000円。会期は8月17日まで。
◎産経国際書展
産経国際書会、産経新聞社主催の第42回展(中国大使館文化部など後援)。産経国際書会役員の作品、かな、現代書、臨書、篆刻、刻字、U23など各部門の公募作品を展示。東京本展は、会場が東京都美術館、会期は8月14日から21日まで。入場料一般500円。東京本展の後、関西展(大阪市立美術館、9月2日~7日)、東北展(せんだいメディアテーク、9月12日~17日)、瀬戸内展(広島県立美術館、9月23日~28日)、中部展(名古屋電気文化会館、11月11日~16日)が開催される。
◎李六乙氏の名作『非常麻将』 横浜
中国を代表する舞台演出家、劇作家・李六乙氏の名作。最後の一局を打つためマンションの一室に集まった義兄弟三人の姿を通じて、現代人の不安、無力感を巧みに描く。翻訳は飯塚容氏、菊池領子氏。中国語ネイティブスピーカーでもある演出家・奥田知叡氏が演出と上演台本を担当。日本語による初の翻訳上演。同作品は2001年、2003年に訪日公演され大きな反響を呼んでいる。当日券5,000円(前売券4,000円)。購入はチケット販売サイト・カンフェティ(https://www.confetti-web.com/@/sannninnkai3)へ。8月17日には終焉後に飯塚容氏のアフタートークあり。
会期=8月15日~17日
会場=スタジオHIKARI(横浜市・桜木町)
◎渺渺展
日展、創画会、院展、無所属など様々な場で活躍する日本画の若手作家によるグループ展。大矢髙弓氏ら十二氏の新作、大作を展示。トークイベントもあり。入場無料。
会期=8月19日~31日
会場・問合せ=佐藤美術館(新宿区大京町、電話03・3358・6021)
◎東香書展
埼玉県飯能市に拠点を置く東香会(柳澤朱篁会長)主催の第六十四回書展。書壇院、全日本書道連盟、毎日新聞社などが後援。入場無料。
会期=8月28日~31日
会場=飯能市市民会館
◎読売書法展
読売新聞社、読売書法会主催の第41回展。「漢字」「かな」「篆刻」「調和体」の4部門の作品を展覧。東京展は、第一会場・国立新美術館(8月22日~31日)、第二会場・東京都美術館(8月23日~29日)で開催(入場料は一般600円)。関西展は第一会場・京セラ美術館、第二会場は京都市勧業館「みやこめっせ」でいずれも9月10日から14日まで開催。以後全国各地を巡回(詳細は同展HP参照)。
◎龍賓選抜書展
第25回展。龍賓書道会の星弘道主宰、山内香鶴、小林千早の諸氏ら運営委員の作品、選抜された会員の書作品多数を展示。入場無料。
会期=8月20日~25日
会場=セントラルミュージアム銀座
◎伊東正次氏の大作「広島の被爆樹襖絵」展覧
日本画家の伊東正次氏は、広島の爆心地から740メートルの場所で被爆しながら倒れずに成長しているユーカリの木を題材に、このほど幅10メートル以上の襖絵を完成させた。この襖絵は廃棄衣類を再生した和紙を使用し、水性の顔料インク、墨、胡粉などで制作している。東京新聞本社(千代田区内幸町)では、8月15日まで一階ロビーでこの襖絵を展示している。入場無料(3、10、11日休館)。
◎日中戦争終結80周年 作家・島田雅彦氏が講演
「日本とアジアの平和をつなぐ ―日中戦争終結から80周年記念のつどい」と題する日本中国友好協会(井上久士会長)と同協会東京都連合会主催の催し。二部構成で第一部では、作家・島田雅彦氏(法政大学教授、当協会常任委員)が「米・中・露の狭間の国に生きるということ―歴史のIfをめぐって」と題する基調講演を行なう。第二部は交流会で沖縄三線の演奏や中国変面の表演などが行なわれる。またウクライナの子供たちの絵や日中戦争の記録写真なども展示する。参加費一般2,000円。申込み・問合せは事務局(03・3261・0433)まで。
日時=8月11日(14時開演)
会場=「ココネリ」大ホール(練馬)
◎~「戦後80年」に平和を考える~ 戦争の記憶を消してはいけない 最終章
講演会「戦争の記憶を消してはいけない」の第三回。講師を元岩波書店社長で編集者、評論家の山口昭男氏が務める。最終章となる今回は、作家の池澤夏樹氏を招き、「戦争と平和」について語り合う。参加費一般2,000円、定員200名(事前申込順、定員に達し次第締切)。
日時=8月6日(19時~20時30分)
会場・問合せ=日比谷図書文化館(03・3502・3340)
◎ナカジマアート 開廊30周年記念企画展
パート1『堀文子のデカルコマニー』に続き、パート2『東山魁夷版画 海と山』(7月9日まで)、日本画家・竹内浩一氏らの作品を展覧するパート3『日本画家の挿絵』(7月17日~8月6日)、パート4『ナカジマアートコレクション展』(8月28日~9月17日)に分け、貴重な作品を紹介。
主催・会場・問合せ=ナカジマアート(03・3574・6008)
◎絹谷幸二展
洋画家・絹谷幸二氏の個展。「―生命、夢、天地に輝いて―」をテーマに新作のほか代表的モチーフの富士、薔薇など、人類救済に祈りを捧げた作品世界を紹介する。入場無料。
会場・会期=愛媛・いよてつ髙島屋六階美術画廊(8月6日~12日)
◎Exploring Japanese Music (EJM) 動画公開
日本の音楽に興味はあるが、難しそうでなかなか近づけないという外国人向けの、邦楽紹介動画全7本が公開されている(https://www.ejm-labo.com/)。シルクロードの楽器から、敦煌壁画の解説、琴の歴史、三味線、尺八まで、アジアという大きな観点から邦楽の知識と演奏に触れることが出来る。企画構成・解説は釣谷真弓氏。